だれかの心臓になれたなら

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神様、もう一度だけあの夢の続きを見させて(あしたは死ぬことにした)

生きる体温をくれた指がほどけて形のない痛みに変わった(或いはテトラの片隅で)

生きる理由も生まれた意味もこのすっからかんな頭じゃわかりゃしない(おどりゃんせ)

だから"こんな世界"なんて嘆く君の瞳に雨上がりの七色を見せてあげる(ベロニカ)

息を止めても心臓は打つ立ち止まっても地球は回る時間は待ってくれない(まほろば少年譚)

甲斐無い心臓を差し出し君を救い出せるすべてを手に入れてもこんな醜い姿を誰が愛してくれる?(スーサイドパレヱド)

思い通りじゃない世界だけど(撫子色ハート)

どうか醜いくらいに美しい愛でこの心を抉ってくれよ(トーデス・トリープ)

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彼女が眠る石の前で

私はただ立ち尽くしていた

雨が降り出しても

私は傘をささずにいた

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心臓が鼓動し、管を通り血液が全身を廻り、肉体は存える。保たれる。続いている。

どうやって心は在り続ける?
幸福と不幸を取り込み融けていく。形を変える。悲喜を噛み締め、吐き出し、また腹を空かせる。

その"心臓"とは?

形は無い。目には見えない。その命を必要とするもの。

君の心が壊れたり、失われていないのは、きっとどこかでその心臓が動いているからだ。

君もだれかの心臓になれる。

どうか強く生きて。

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だれもがここで生まれ ここで命を落とす

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人間だ

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傷が消えてしまうことを

どこかで恐れていた

いつか私も、あの頃を思い出して

悲しみを感じなくなってしまうのではないかと

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肉体が朽ち果てようと

想いは風化しない

彼女は今だってこうして

私の心に血を廻らせる

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